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 4月29日(金)   ★全国郷土料理巡り・第23回・岡山県「ばらずし」★
  

第23回目の料理は岡山県の郷土料理「ばらずし」です。
岡山県の出身者は中距離ブロックで1500mの早稲田記録保持者の岡崎達郎君と長距離ブロックで商学部の柴田聖也君がいますね。
江戸時代、備前岡山の藩主池田光政候は、質素倹約を奨励し、「食膳は一汁一菜とする」というお触れを出しました。「それなら、すしの上にうまいものをぎょうさんのせよう。それでも一菜だ。」と町人たちは魚や野菜をすし飯に混ぜ込み、これに汁を添えて、体裁だけは一汁一菜としました。
こうして、海の幸、山の幸を盛り込んだ豪勢な「一菜」が岡山の味となり「岡山ずし」あるいは「祭ずし」として現代に受け継がれています。豊富な瀬戸内の海産物と、温暖な気候風土から生み出される農産物が、豪勢なばらずしづくりの伝統を支えたといえるでしょう。
ばらずしは、この地方の「ハレ」の食事として、正月、お日待ち、節句、彼岸、シロミテ、盆、結婚式、出産、棟上げなど機会あるごとに作ります。家によって独特の味があり、季節によって具の取り合わせも変化します。

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