早稲田大学入学志望の方、ご家族の皆様にとって、早稲田大学ってどんなところか、競走部ってどんな存在なのかという不安・疑問は常につきものでしょう。実際に入学してからではないと分からないことだらけであることも確かです。

昨年度から始まりました当企画ですが、競走部を希望する未来の後輩となる皆さんに、部員の"生の声"を聞いていただき参考にしていただければと考え、本年度も在籍部員の何名かにインタビューをして、2008年版「合格体験記」をまとめました。

早稲田大学では一般入試だけでなく、様々な学部において特色のある入試制度が存在します。学力試験だけでは測れない、高校時代に培った個々の能力を生かすことで、早稲田の門をくぐることも可能です。その入試制度についても説明させていただきます。

今回紹介している入試はほんの一部ですが、100名以上が在籍する競走部には各部員が様々な事情を持って入部してきています。「私はこんな状況だから無理だろう」と思わないでください。合格するための第一条件は「強い志」を持つことです。
皆さんもぜひ競走部員の仲間となり、一緒に日本一を目指しましょう




以下に様々な入試に関する具体的な事例をまとめています。皆さんの参考として、御一読下さい。
なお、事例内容はあくまで競走部が独自に整理したものです。詳細は大学の入学センター(学部入試概要)をご覧になるか、競走部までお問い合わせください。

入試・入部に関する競走部への個別の質問は、こちら からお問い合わせください。

早稲田大学入試要項ほか入試に関する情報窓口は、下記からリンクしていますのでご利用ください。

  ■入学センター  ■入学案内の請求  ■入試要項発売状況



通常言われている入学試験のことです。



大学入試センター試験を利用した入学試験です。現在、競走部員のほとんどはスポーツ科学部センター利用A方式入試における“スポーツ活動歴調査書”を使った入試方法で入学を決めています。
実施学部:政治経済学部、法学部、文学部、文化構想学部、商学部、社会科学部、人間科学部、国際教養学部

【例:スポーツ科学部センター利用(スポーツ競技歴利用)】
英語科目200点+国語or数学or社会or理科の中から2科目100点ずつ、競技歴300点とし、計700点で選考する。
必要な実績はセンター試験の点数次第といえます



一定の高い競技力を有し、スポーツに対する熱意と共にスポーツ科学への探究心を持つ学生が選抜されます。
高校在学中での全国大会出場以上の優秀な成績が出願には必要であり、評定と欠席日数の基準が設けられています。



スポーツ科学部同様、選考には高校在学中に全国大会レベルでの活躍が求められます。
また、2008年度からは入試科目がエッセイから小論文に変更となったので、より高い論理的思考と文章表現力が求められます。



各分野での特質した実績(陸上競技においては全国大会入賞など)と評定、欠席日数による選考が行われます。また出願学科によっては必要とされる資格が異なりますので、ご注意ください。



内容は教育学部とほぼ同様ですが、地域性を重視し、各都道府県から1名以上の合格者を目標としている入試制度です。都道府県以上の大会において優秀な成績を収めた人は出願が可能です。

こちらを参照下さい。



各学部ごとに決定した指定校の高等学校長によって推薦された者が受験できる入試制度です。
実施学部:法学部、政治経済学部、文学部、商学部、理工学部、人間科学部


その他にもAO方式による入学試験、帰国生入学試験、社会人入学試験などが実施されています。
詳細については、大学の入学センター(学部入試概要)を参照してください。


日野勇輝(ひのゆうき)[自己推薦・スポーツ科学部]石川・星稜高校出身
なぜ早稲田大学を受験しよう!と思ったのですか?

自分はハードルを専門にやっているので、ハードルの選手であった礒監督に指導していただきたいと考えたからです。また、周りの方々からもすばらしい大学だと聞いていて、ぜひ行きたいと考えました。

いつごろから受験に対して意識するようになりましたか?

高校2年のインターハイが終わったぐらいから考えるようになりました。それは、2年次のインターハイである程度の結果が残せたため、推薦制度を利用して早稲田に入学できるのではないかと考えたためです。3年生になってからは、ホームページやテレビ、雑誌などで競走部の活躍を見ているうちに、完全に早稲田大学が第一志望になっていました。

高校在学中は部活と勉強の両立は出来ていましたか? 高校生活のことを教えてください!

高校のころは、正直に言ってあまり勉強していませんでした。部活中心の毎日でしたが、普段勉強しないかわりに、テストの前は集中して試験勉強に取り組みました。各テストでは、常に平均よりも上の点数をキープしていました。

試験に対してどのような対策をしましたか?

自分は、自己推薦で受験する予定だったので学校の先生や、高校の陸上部の顧問の先生と小論文の勉強を頑張りました。小論文の対策は、スポーツに関係するテーマを中心に実際に小論文を書き、それを添削してもらうといった流れを何度も繰り返しました。練習を繰り返すうち、次第にそれなりの文章が書けるようになりました。

最後に、未来の後輩へのメッセージを!!

早稲田大学競走部の環境は、競技者としても人間としても成長できる場です。このすばらしい環境で、一緒に陸上を頑張りましょう。

岡崎達郎 (おかざきたつろう)[自己推薦・人間科学部]岡山・西大寺高校出身
なぜ早稲田大学を受験しよう!と思ったのですか?

高校のときから、早稲田のに憧れていました。また、私が専門としている中距離も日本屈指の強さを誇っていたので、私もそのレベルの高い環境の中で陸上競技を続けたいと思いました。

いつごろから受験に対して意識するようになりましたか?

高校2年の終わりごろから、大学について調べるようになり、行きたい大学を絞り込んでいきました。早稲田に決めたのは、インターハイが終わってからでした。

高校在学中は部活と勉強の両立は出来ていましたか? 高校生活のことを教えてください!

高校在学中は、毎日部活に明け暮れていました。勉強はできるだけ授業に集中するようにして、宿題なども学校で終わらせるようにしていました。私の場合は、大学は推薦で行こうと考えていたので、定期試験での頑張りによって評定を上げるようにしていました。

試験に対してどのような対策をしましたか?

試験対策をはじめたのは、夏休みが明けてからです。早稲田の受験が11月の半ばから12月にかけてだったので、約2ヵ月半小論文と面接の練習をやりました。まずは、国語の先生などに積極的に相談するのが良いと思います。小論文は、まず小論文対策の参考書を読み、過去問を中心に実際に小論文を書き、学校の先生に添削してもらうことを繰り返しました。また、例年の傾向を参考にすると良いと思います。

最後に、未来の後輩へのメッセージを!!

早稲田大学は、部活や勉強、学生生活などどれをとっても充実した4年間を過ごせると思います。高い競技レベルの中で、素晴らしいコーチ陣、仲間たちと一緒に頑張りましょう。

大城武  (おおしろたける)[自己推薦・教育学部]沖縄・コザ高校出身
なぜ早稲田大学を受験しよう!と思ったのですか?

学校から推薦されて、県の勉強合宿に行くことになったのですが、その際志望校を書く欄があり、そこに早稲田大学と書いたのがきっかけです。以前からよく聞く名前だったので、その場の思いつきで書いたのですが、はじめから高い目標として早稲田を選び、現に早稲田大学に入れたのでこの選択は正解だったと思っています。

いつごろから受験に対して意識するようになりましたか?

夏休みが終わって、周りが受験勉強に取り組んでいる中、自分は受験に対して何も動いていませんでした。実際に動き始めたのは、志願理由書を書き始めてからです。正直なところ、たいへん苦労しました。

高校在学中は部活と勉強の両立は出来ていましたか? 高校生活のことを教えてください!

高校在学中は部活と勉強の両立は出来ていましたか? 高校生活のことを教えてください!
高校では部活は日課のようなものだったのでしっかりできていました。学習面は、数学だけなら熱心に取り組んでいましたが、他教科の成績は、2〜5とばらついていました。数学は日常的に勉強していたのですが、他の教科はテスト前ですら全く勉強していませんでした。その分、授業中は集中していたと思います。ですが、数学のおかげで勉強には絶対的な自信がありました。もともとコザ高校は文武両道を重んじていたので、両立できていたと思います。

試験に対してどのような対策をしましたか?

自分は教育学部の数学科を受験したのですが、この学部学科だけが他の自己推薦と異なり小論文のかわりに数学の試験を受けることになっています。数学はもともと好きで、休み時間にも問題を解いていて試験対策は自然とできていたので、特別な対策などはしませんでした。面接もありましたが、学校の先生についてもらい一度だけ練習した程度です。

最後に、未来の後輩へのメッセージを!!

自分のこのコメントを見て、早稲田大学に入りたいと思っていただけると幸いです。

星雄之 (ほしたけゆき)[センター利用(競技歴)・スポーツ科学部]福島・会津高校出身
なぜ早稲田大学を受験しよう!と思ったのですか?

高校に入学した頃から競技レベルの高い大学で陸上をしたいという思いがありました。また高校が進学校であったので、学習面でも充実している大学に行きたいとも思っていました。そこで、競技面でも学習面でもレベル高い環境が整っている早稲田大学に進学を決めました。

いつごろから受験に対して意識するようになりましたか?

早稲田大学への進学は高校1年の春から考えていましたが、具体的に受験形態などについて調べ始めたのは高校3年になったころからです。インターハイで結果が残せたら自己推薦を受けようと思っていたので、評定があまり下がらないように気をつけていましたが、結局予選落ちで終わってしまったので自己推薦は諦めました。しかし、そのインターハイのときに競走部に同じ高校出身の先輩がいたこともあり、競走部の方から声をかけられ、そのときにセンター利用の競技歴方式の受験を紹介されたので一般で入ろうと気持ちを切り替えました。

高校在学中は部活と勉強の両立は出来ていましたか? 高校生活のことを教えてください!

部活は当然のように頑張っていましたが、勉強はほとんどしていませんでした。その分授業は、自分の頭をフルに活用し、集中するように心がけていました。そのおかげで模試での合格可能性判定ではいい結果が出せていました。週末の練習の終了後などは部活の友人と遊びに出かけたりしていたので、部活だけでなく遊びのウェイトも大きかった3年間でした。

試験に対してどのような対策をしましたか?

駅伝などが全て終わった11月から、受験勉強を始めました。周りはとっくに受験モードだったので、焦りはありましたが自分の苦手な分野、伸ばせそうな分野を意識して、効率よく勉強することを心がけました。受験での配点が高い英語の勉強に力を入れ、一般入試にも対応できるようにやや難しい教材を自分で購入して勉強しました。また一般入試の小論文の対策として体育科の先生に小論文の添削もしてもらいました。一つのテーマに対して小論文を書き、添削・修正を繰り返すことで完成させる、という作業を3〜4回行いました。結局センター利用で合格できたので小論文は受験では使いませんでしたが…

最後に、未来の後輩へのメッセージを!!

監督、コーチ、先輩方や同級生、そして施設、全てが整っている申し分ない環境です。自分を高められる最高の条件が整っています。受験勉強は苦しいものかもしれませんが、友人たちと互いに励ましあい、是非この早稲田大学に合格し競走部の一員としてともに頑張りましょう。

辻岡夏彦 (つじおかなつひこ)[センター利用(競技歴)・スポーツ科学部]石川・金沢二水高校出身
なぜ早稲田大学を受験しよう!と思ったのですか?

スポーツが盛んであり、学問が学べる環境があって、また卒業後の進路にもつながると思い早稲田大学を希望しました。なにより、陸上をするのなら地元よりも関東で真剣に取り組みたいと思い受験しようと考えました。

いつごろから受験に対して意識するようになりましたか?

インターハイで予選落ちしたこともあり、その後なかなか気持ちの整理がつかず、切り替えに苦悩しました。勉強しなければといった気持ちもありましたが、なかなか手が付かず嫌になることもありました。そのとき、思いっきり何も考えず遊ぶことでまずは頭をすっきりとさせました。そして、8月にはいってから気持ちを切り替えることができ、受験を意識しました。

高校在学中は部活と勉強の両立は出来ていましたか? 高校生活のことを教えてください!

授業中は集中して、自習や宿題などは欠かさずしていました。学校生活を充実させることにより、部活動も充実させることができました。高校三年の春から夏は、毎晩10時ぐらいに就寝し、疲れを取るように勤めました。部活動と勉強の両立には、しっかりとした生活のリズムが必要であると感じました。

試験に対してどのような対策をしましたか?

一般入試で合格できるほどの学力が無かったので、センター利用に絞ってセンター対策のみを行いました。過去問は大量に解き、100点が取れるまで繰り返し一つ一つ分からないところを潰していきました。学校から配られる問題などにも取り組みました。とにかく集中することが大切です。部活を一生懸命やってきた人ならきっとできます。

最後に、未来の後輩へのメッセージを!!

何をするのにも自身を持って!そして明確な夢を見据えて希望を持つこと!

中村達郎 (なかむらたつろう)[指定校推薦・文化構想学部]富山・富山高校出身
なぜ早稲田大学を受験しよう!と思ったのですか?

以前から憧れていた早稲田大学競走部にインターハイの際勧誘を受けたことと、新設された文化構想学部が自分の学びたいこととぴったりだったこともあり、競技面でも勉強の面でも理想の環境が整っていると考えたからです。

いつごろから受験に対して意識するようになりましたか?

8月のインターハイ後に、指定校推薦の話があるまでは私立の早稲田や国公立も視野に入れていたので、センター試験対策として問題集や授業の課題を、量を確保しつつ繰り返し行い徹底的に基礎固めをしました。

高校在学中は部活と勉強の両立は出来ていましたか? 高校生活のことを教えてください!

授業をきちんとうけることを意識していたのと、テスト前は部活の練習がフリーになったので、ある程度両立ができていたと思います。

試験に対してどのような対策をしましたか?

指定校推薦に関して、自分の学部は事前の作文提出でした。テーマは学部に入ってから何をしたいか、といった内容で(毎年同じかどうかは分かりません)、字数が多くまず自分で書いてみてそれを学校の先生や親に見てもらい何度も添削してから提出しました。

最後に、未来の後輩へのメッセージを!!

まずは、自分がこれをしたいということをしっかりと見つけることが大事です。そうすれば、そのための具体的な方法は自ずと見つかります。

【2008年8月4日】



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