早稲田大学入学志望の方、ご家族の皆様にとって、早稲田大学ってどんなところか、競走部ってどんな存在なのかという不安・疑問は常につきものでしょう。実際に入学してからではないと分からないことだらけであることも確かです。

そこで今回、競走部のことをもっと知ってもらうため、在籍部員の何名かにインタビューをして、"生の声"を聞いていただくことが、競走部を希望する未来の後輩である皆さんの手助けになるだろうとのことでこの企画に至りました。

早稲田大学では一般入試だけでなく、様々な学部において特色のある入試制度が存在します。学力試験だけでは測れない、高校時代に培った個々の能力を生かすことで、早稲田の門をくぐることも可能です。その入試制度についても説明させていただきます。

今回紹介している入試はほんの一部ですが、100名以上が在籍する競走部には各部員が様々な事情を持って入部してきています。「私はこんな状況だから無理だろう」と思わないでください。合格には強い志が必要です!!
皆さんもぜひ競走部で日本一を目指しましょう




以下に様々な入試に関する具体的な事例をまとめています。皆さんの参考として、御一読下さい。
なお、事例内容はあくまで競走部が独自に整理したものです。詳細は大学の入学センター(学部入試概要)をご覧になるか、競走部までお問い合わせください。(連絡先は最後に掲載しています)



通常言われている入学試験のことです。



大学入試センター試験を利用した入学試験です。現在、競走部員のほとんどはスポーツ科学部センター利用A方式入試における“スポーツ活動歴調査書”を使った入試方法で入学を決めています。
実施学部:政治経済学部、法学部、文学部、文化構想学部、商学部、人間科学部、国際教養学部

【例:スポーツ科学部センター利用(スポーツ競技歴利用)】
英語科目200点+国語or数学or社会or理科の中から2科目100点ずつ、競技歴300点とし、計700点で選考する。
必要な実績はセンター試験の点数次第といえます



一定の高い競技力を有し、スポーツに対する熱意と共にスポーツ科学への探究心を持つ学生が選抜されます。
高校在学中での全国大会出場以上の優秀な成績が出願には必要であり、評定と欠席日数の基準が設けられています。



スポーツ科学部同様、選考には高校在学中に全国大会レベルでの活躍が求められます。
また、2008年度からは入試科目がエッセイから小論文に変更となったので、より高い論理的思考と文章表現力が求められます。



各分野での特質した実績(陸上競技においては全国大会入賞など)と評定、欠席日数による選考が行われます。また出願学科によっては必要とされる資格が異なりますので、ご注意ください。



内容は教育学部とほぼ同様ですが、こちらの学部は地域性を重視するということで各都道府県から1名以上の合格が決まっているようです。なお、現在競走部にはこの入学試験で入部した部員はおりません。



各学部ごとに決定した指定校の高等学校長によって推薦された者が受験できる入試制度です。
実施学部:法学部、政治経済学部、文学部、商学部、理工学部、人間科学部


その他にもAO方式による入学試験、帰国生入学試験、社会人入学試験などが実施されています。
詳細については、大学の入学センター(学部入試概要)を参照してください。


楊井 佑輝緒(やない ゆきお)[自己推薦・スポーツ科学部]兵庫 ・関西学院高校出身
なぜ早稲田大学を受験しよう!と思ったのですか?

高校2年生の時、早稲田大学競走部の練習に参加しましたが、競走部のレベルの高さに驚き、それを取り巻く環境や雰囲気に非常に惹かれました。スポーツ科学にも当時から興味はありました。

いつごろから受験に対して意識するようになりましたか?

高校3年次のインターハイが終わったくらいからです。
心に余裕が出来てそろそろ準備しようかなと。暇だったのもありますけど。

高校在学中は部活と勉強の両立は出来ていましたか? 高校生活のことを教えてください!

高校は大学の付属校だったので正直勉強はしていませんでした。部活と遊びの両立はしっかりできていました。男子校だったのもあって友人関係がとてもオープンで高校生活はかなり充実した毎日でした。

試験に対してどのような対策をしましたか?

自己推薦制度で受ける予定だったので、夏を過ぎた頃から国語の先生に協力してもらって小論文の練習をしていました。
個人的には映画を見て何を伝えたかったのかを小論文にしたりして物事を論理的に書くことを練習していました。面接練習は自分の言いたい事をまとめて部活の先生に模擬試験をしてもらっていました。自分が今まで何をしてきたか、大学に入って何をしたいのかを自己分析して明確になっていれば大方大丈夫だとは思います。

最後に、未来の後輩へのメッセージを!!

エンジを着て短距離界に新しい歴史を一緒に作りましょう!

有間 佳一郎 (ありまけいいちろう)[自己推薦・人間科学部]群馬・前橋育英高校出身
なぜ早稲田大学を受験しよう!と思ったのですか?

早稲田大学競走部は、たくさんの選手を世界に送り出し、常に厳しく自分を追い込み、世界を目指すせる環境だと競走部OBの方からお話を聞きまして、入学を決意しました

いつごろから受験に対して意識するようになりましたか?

2年生の終わりから3年生の始まりにかけて本格的に取り組み始めました。

高校在学中は部活と勉強の両立は出来ていましたか? 高校生活のことを教えてください!

中学では日本一をとれずに終わってしまい、高校(前橋育英・群馬)では頂上をとるために部活中心の生活をしていました。勉強の方はクラスの中で10番からは落ちないように努力していました。

試験に対してどのような対策をしましたか?

自己推薦で入ろうと思っていたので、先生方や友達に協力してもらい面接練習と小論文を繰り返し行っていました。早稲田大学パンフレットに記載されている人間科学部の紹介を熟読、(私の場合は早稲田に在学中の先輩がいたので、先輩が体験された面接の内容を聞きました)どのような形で質問されるか、また予想外の質問も想定し、先生にランダムの質問も出してもらいました。実際に受験したときに細かい質問をされ少々戸惑いました。「この学部のどの先生に教わりたいか?」また、「どの授業を受けようと考えているのか?」と深くまで突っこまれたのですが、高校で1番言われてきたポイントである「自信を持つこと!」を信じ乗り切りました。
「間違えた!」「失敗した」と思っても、表面に出すことなく堂々していれば教官にスキを与えてしまうことはないと思います。自信を持って意思表示をすることで、相手に好印象を与えることができるでしょう。
小論文は、先生から課題を出して頂く形が多かったです。書店に行き小論文練習ノートを買い、練習していました。そんなにバッチリ読んでいたわけではありませんが、毎日新聞を読んでいました。後は記事を真似して書くことが多かったですね。文の作りを感じられるように繰り返し書いていました。

最後に、未来の後輩へのメッセージを!!

私自身まだ入学して数ヶ月ですが、早稲田大学にいる先生方や先輩方からは、世界に対しての意識を感じました。世界レベルの大会を目指す人にはこのような大学はなかなかないと思います。
新しい世界に向けて頑張ってみませんか!

天木 和広 (あまきかずひろ)[自己推薦・人間科学部]愛知・惟信高校出身
なぜ早稲田大学を受験しよう!と思ったのですか?

高校3年の6月に渡辺監督から勧誘を受けたのがきっかけです。競走部の落ち着いた雰囲気もそのときの自分に合っていると思いました。

いつごろから受験に対して意識するようになりましたか?

高校3年の2学期に入るあたりですね。夏休みに競走部の合同説明会に呼んでいただいて、それに参加してから心を決めました。

高校在学中は部活と勉強の両立は出来ていましたか? 高校生活のことを教えてください!

通学時間を勉強に使うなどして両立はできていたと思います。実際、陸上漬けの生活でしたがその分、学校行事や休日を人一倍楽しんでいました。

試験に対してどのような対策をしましたか?

私が受験した時は小論文ではなくエッセイだったので、いろいろな人のエッセイを読み、前年度の課題をやって高校の先生に見てもらうなどしていました。面接は高校の数名の先生にお願いして練習をさせていただいていた。またパンフレット等をしっかり読んで早稲田生になる自分をイメージしていました。

最後に、未来の後輩へのメッセージを!!

早稲田大学競走部は必ず「入ってよかった!」と思える素晴らしい部です。とにかく今は限りある時間を駆使して、全力で受験に励んでください!

尾崎 貴宏 (おざきたかひろ)[自己推薦・教育学部]秋田・秋田中央高校出身
なぜ早稲田大学を受験しよう!と思ったのですか?

高校2年の終わり(2月頃)に早稲田大学を受験しようと思うようになりました。高校時代お世話になった先生に、「競技を続けるなら大学は監督で選びなさい。そうでないと続けられないよ」と助言してもらい自分なりに考えた結果、「一流ランナーであった渡辺さんが監督をしている早稲田でやってみたい」と思うようになり、早稲田を志望しました

いつごろから受験に対して意識するようになりましたか?

高校3年の9月まで自己推薦で受けるという実感はなく、危機感もありませんでした。心構えが出来て始めたのは10月の願書を出すために志望理由書を書き始めた頃からでした。今思うと早稲田大学をかなりなめていました…(笑)
もっとしっかりと準備すべきだったと思います。

高校在学中は部活と勉強の両立は出来ていましたか? 高校生活のことを教えてください!

勉強と部活の両立は出来ていたとは言いにくい状態でした。高校入学時は良かった成績も年々落ちていき、1年時の貯金で何とか評定平均3.5以上の条件をクリアできた感じでした。評定が大事になる受験方法なので、受けることが決まっている方は常に頭に入れて勉強をして欲しいです

試験に対してどのような対策をしましたか?

私が受験した教育学部社会科地理歴史専修の小論文は、地理系と歴史系の2つの問題から1つ選択することになっています。私の場合、クラス担任が地歴の教科担任だったので、相談に乗ってもらい、地歴専修の教員の専門分野の問題を重点的に作ってもらいました。幸運にも先生に指導してもらった分野を本番で使える問題文だったので、何とか合格できたと思っています。
面接練習は志望理由を完璧に言えるようにしました。志望理由さえきちんと言えれば、大丈夫だと言われて臨みましたが、実際、小論文のウェートが大きいので面接はそれくらいで十分だったと思います。小論文は毎年タイプの変わる問題が出てくることがあるので、広く深く勉強しておく必要があると思います。

最後に、未来の後輩へのメッセージを!!

早稲田に入ることができて、本当に良かったと思っています。早稲田大学競走部は自主性を尊重し、競技面だけでなく、人間的にも成長できる場所です。たくさんの方が入部してくれることを願っています。

堀池 靖幸 (ほりいけやすゆき)[センター利用・スポーツ科学部]静岡・沼津東高校出身
なぜ早稲田大学を受験しよう!と思ったのですか?

スポーツ関係の学部の入学を希望していまして、そこで早稲田大学のスポーツ科学部に興味を持ち、真剣に考え始めたのは高校2年の9月頃でした。

いつごろから受験に対して意識するようになりましたか?

受験する気持ちは高校2年の終わりからありましたが、実際集中してできるようになったのは高校3年次のインターハイ後でした。

高校在学中は部活と勉強の両立は出来ていましたか? 高校生活のことを教えてください!

私の高校はある程度の進学校だったので両立はできていたほうだと思います。どちらとも怠ることなくやるべきことをこなしていました。

試験に対してどのような対策をしましたか?

私はセンター利用しか考えていませんでしたので、センター対策しか行いませんでした。センター試験の過去問や市販で売られているセンター対策問題をとにかく大量にやりました。

最後に、未来の後輩へのメッセージを!!

早稲田大学に入学し、さらに競走部に入部することを考えている人は、まず大学で何をしたいのかといった目的意識を明確にすることが大事だと思います。そうすることで受験に対しても熱が入ると思います。あきらめずに頑張ってください!!
大高 健太郎 (おおたかけんたろう)[センター利用・スポーツ科学部]新潟・長岡高校出身
なぜ早稲田大学を受験しよう!と思ったのですか?

受験を意識し始めたのは部活を引退してからです。早稲田では、学問を学ぶ環境と陸上競技を真剣にやっていくための環境が整っていたことが一番の理由です。

いつごろから受験に対して意識するようになりましたか?

本格的に受験勉強に集中したのは、インターハイが終わってからです。切り替えて勉強に集中するのは大変でしたが、入学というゴールに向かってなんとか集中しました。

高校在学中は部活と勉強の両立は出来ていましたか? 高校生活のことを教えてください!

両立は比較的できていたと思います。とにかく毎回の授業には集中し、部活のときは部活に集中しました。何度も言いますが切り替えが大切です!!

試験に対してどのような対策をしましたか?

過去問題などから試験の傾向やどういったところに重点をおくのかを前もって調べておくことが大切だと思います。過去問を何回も繰り返すことにより、出題されるポイントを知ることができます。私はセンター利用での受験だったので、配点の高い国語、英語に特に時間を割きました。

最後に、未来の後輩へのメッセージを!!

今からでも受験には十分間に合うと思います。早稲田に合格するんだ!!という気持ちを強く持ち続け頑張ってください。

吉久 彰人 (よしひさあきひと)[指定校推薦・政治経済学部]香川・観音寺第一高校出身
なぜ早稲田大学を受験しよう!と思ったのですか?

早稲田と言えば、勉強面、スポーツ面ともに非常に力を入れており、文武両道において申し分ない環境がありました。どちらが欠けてもいけない能力だと自分自身考えていたので、選択する上で大きな動機になりました。

いつごろから受験に対して意識するようになりましたか?

受験勉強に関しては、高校2年の後期のあたりで真剣に考えるようになりました。この時点では、理系の国立大学を目指していたので、今の進路とは少し違います。しかし、高校三年のインターハイが終わって受験に取り組もうとしていた時に指定校の話があり、非常に迷いましたが先のことをよくよく考えて今の進路にしました。

高校在学中は部活と勉強の両立は出来ていましたか? 高校生活のことを教えてください!

文武両道は自分にとって大きな目標であり、いつもそのことを考え行動するように心掛けていました。

試験に対してどのような対策をしましたか?

指定校の受験だったために面接、そして小論文の対策に力を注ぎました。面接については、過去の質問内容を踏まえて、先生が面接官2人を想定して個室で繰り返し練習をしました。小論文については、指定校は形式より自分の考えが重要になってくるので、入学後何がしたいのか、どのようになりたいのかについて重点を置きながら書く練習をしました。

最後に、未来の後輩へのメッセージを!!

早稲田大学では自分が思った事がなんでも出来ます。最後は己の意志とそれによって起こる行動です。


【2007年9月20日】



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