2008年日本選手権特集号
 竹澤が北京五輪へ!
北京オリンピックの選考を兼ねた陸上の日本選手権が6月26〜29日川崎市の等々力競技場で行われた。早稲田からは現役18人、OB12人、OG6人、総勢38人が出場した。4日間の観戦から印象に残った選手について報告する。
■男子5000m 竹澤健介(4年)
箱根駅伝以来のレースだが、どの位走れるのか情報が伝わらず不安があった。あと2周で松宮がスパートしたが、竹澤は無理に追わず2位狙いに切り替えたようだが、なかなか前に出られない。
やっぱり無理かと思った途端、残り200mで驚異的なスパートを見せ2位でゴールした。
記録は13分49秒73に止まったが、A標準突破が評価され代表に決まった。NHKのテレビ中継が終ったあとのレースだったので、見られなかった人が多いと思うが、さすが早稲田の主将という意地を見せた快走だった。
競走部HPには竹澤の「あと1ヶ月、しっかり練習を積んで本番で日本の竹澤、早稲田の竹澤をアピール出来るよう頑張ります」という決意が載り激励メールが殺到した。


■男子100m
決勝に木村、木原、江里口の現役3人とOBの小島が残った。
結果は木村慎太郎(3年)が10秒42で3位、小島茂之(平成14年卒)が10秒52で4位、江里口匡史(2年)が10秒61で7位、木原博(3年)が10秒62で8位だった。
木村は準決勝でフライング、係員のミスで失格と勘違いするハプニングがあったが、決勝で力負けしなかったのは今季好調の証だ。
木原は敢闘賞、江里口は完全復活へ期待がかかる走りだった。


■男子棒高跳 笹瀬正樹(1年)
大舞台に動じる気配もなく競技に集中した態度はとても1年生とは思えない堂々としたものだ。 5m20から入り、5m40を2回目にクリアーした。 残念ながら5m50は失敗したが、本人は「跳ぶ自信はあったが逆に調子が良すぎてしまった。この反省点をこれからの試合に生かしたい」とコメントしている。 それにしても3位入賞は立派だが、走力は抜群これからの活躍か楽しみな逸材だ。

■男子800m
予選で現役3人とOBの下平芳弘(平成19年卒)が同じ組、慶応の横田も同じ組でネットのブログに「早稲田の包囲網」と書かれたという話も聞いた。 結果は吉井弘樹(院1)が4位、松田大介(4年)が自己ベストで7位に入った。 初日の決勝レースだけに陽気な松田が現役躍進のムードメーカーになったようだ。

■女子200m 信岡沙希重OG
さすがベテランの信岡沙希重(平成12年卒)だ。
雨の中行われた決勝でも他を寄せ付けず23秒84で優勝した。
自分の練習のかたわら女子のコーチとしてチビたち(彼女はHPで現役部員をこう呼んでいる)を指導している。
4×100mリレーでの北京オリンピックへの出場は残念ながら夢に終ったが、陸上に対する情熱は衰えを見せていない。
チビたちには彼女の大きな大会へのコンディショニングの上手さ、ここ一番での集中力を是非学んでもらいたいと思う。

  ■女子400mハードル 津留加奈(3年)
気合を入れて臨んだという津留加奈(3年)が7コースながら頑張って58秒16の早稲田新記録で3位に入賞した。 今季は走力がついて先が楽しみだが、今年中に57秒台を出すという抱負は実現性大と見た。

■女子400m 桑原千紘(2年)
桑原千紘(2年)が55秒00で6位に入賞する健闘を見せた。予選はプラス2で通過したがタイムは54秒36の見事な早稲田新記録。今季は4月から早稲田記録を連発しており、これで5回目の更新は伸び盛りの証拠といえる。 もう一人Wのユニフォームの見慣れない選手が決勝に残ったが、柳橋裕里(早稲田実業高)と分かってびっくり、4×400mリレー制覇のために是非競走部に入ってほしい選手だ。

■走幅跳
男子は堀池靖幸(3年)が3回目に7m78の大ジャンプ。自身が作った早稲田記録を6センチオーバーしていたが、無常にも追風2.1mで参考記録に終った。それでも日本選手権7位は大きな自信となる筈だ。
女子は岡山沙知子(平成17年卒)が6m33を跳び4位に入賞、地元の広島で卒業後に記録を伸ばしているのは立派である。


このほかの入賞者は以下の通り。
男子200m:  7位 大前祐介(平成16年卒)21秒62   
男子110mH: 6位 飯田将之(3年)14秒02 
男子円盤投: 8位 井上喜貴(平成19卒)47m89
女子棒高跳: 6位 森永麻里子(平成16年卒)3m60
なお、男子110mHで準決勝1位の青木悠人(平成19年卒)は、決勝でハードルを引っかけて転倒し棄権した。
また、女子棒高跳の近藤高代(平成10年卒)と錦織育子(平成14年卒)は最初の試技の4m10をまさかの失敗、記録なしという意外な結果に終った。
6月30日の日本陸連理事会で北京オリンピックの陸上第一次代表が決まった。

北京五輪代表選手
●佐藤敦之(平成13年卒) マラソン
●竹澤健介(4年)       長距離

長距離の2人が代表になったのは嬉しいニュース、本番での活躍を期待したい。

注:日本選手権の詳細は早稲田大学競走部HPの競技結果を参照のこと。
【©早稲田アスレチック倶楽部事務局】

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